銅の切削加工に困ったら?   
切削工具

銅の切削加工に困ったら?

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銅

こんにちは、ドリル・エンドミルなど切削工具の再研磨をしているツールリメイクです。

 

普段、鉄やアルミの切削しかしていないのに、銅を加工しないといけなくなったなんてことありませんか?

銅は粘り気があり、バリなどが出やすいのが特徴です。

材料が高価な銅では、加工に失敗したくないですよね。

今回は、銅の加工の基本について紹介していきます。

 

銅の種類と特徴

銅は切削性に優れていますが、粘り気があるため、バリが出やすいという性質があります。

切削時に高温になると、刃物に銅が溶着する可能性があり、切削時の温度には気をつけなければなりません。

また、水溶性のクーラントを使用した場合は、銅が変色する可能性があるので注意しましょう。

 

よく使われる銅の種類について解説します。

 

C1020(無酸素銅)

純度99.96%以上の銅をC1020(無酸素銅)といいます。

無酸素銅は、電気の伝導性に優れており、展延性に優れています。

その一方で、粘りの強さが影響し被削性はあまり優れていません。

 

C1100(タフピッチ銅)

純度99.90%以上の銅に0.02〜0.05%の酸素を含む銅で、高い伝導性から電線に使用されています。

最も一般的な銅ですが、無酸素銅に比べて、曲げ加工でクラックが発生する可能性が高いのが特徴です。

 

C1220(りん脱酸銅)

りん脱酸銅は99.90%以上の銅に、0.015〜0.040%のりんを添加したものです。

展延性・溶接性・耐食性・耐候性・熱伝導性に優れています。

配管や給湯器などにもよく使用されます。

 

ベリリウム銅

ベリリウム銅は、0.5〜3%のベリリウムを加えた合金です。

導電率と耐疲労性・耐摩耗性・耐食性を併せ持っています。

火花が出ないのが特徴で、これらの特性からバネ材の溶接用電極として使われます。

 

銅の切削工具選定のポイント

粘り気の影響もあり、刃物の切れ味が落ちた工具を使ってしまうと、切削面がキレイに仕上がらない場合あるので、状態のいい刃物を使うようにしてください。

銅を切削する場合は、超硬素材の切削工具を使うのがいいでしょう。

 

また、超硬の中でも、材種は「K種(非鉄・アルミ・銅向け)」と呼ばれるものが最もおすすめ。

銅の加工には、刃先のすくい角が大きく先端がシャープな刃物が有効です。

どの工具がいいか迷ったら銅の加工専用の工具も出ているので、不安な方は専用のものを購入するのがいいでしょう。

 

銅の切削加工のポイント

また、銅は切削時に溶着する可能性があります。

そのため、溶着が発生した場合は、切削速度を下げたり、クーラントが切削部分に供給されているか確認すべきです。

 

また、銅の加工に、水溶性のクーラントを使用した場合は、銅が変色する可能性があるので注意しましょう。

銅の加工には、油性のクーラントを使用するのがおすすめです。

 

銅のスクラップは非常に高価ですが、他の金属と混じってしまうと途端に価格がつかなくなってしまいます。

ですので、銅を加工する際には他の金属のスクラップと混じらないように気をつけましょう。

 

まとめ

銅の切削に気をつけるポイントは

 

・超硬工具のK種、もしくは銅専用の工具を使用する

・すくい角が大きいものを使用する

・クーラントは油性のものを使用する

 

の3点が基本です。

上記の点を守って、加工してくださいね。

 

切削工具の再研磨はツールリメイクにおまかせ

ツールリメイクでは、再研磨を専門にしており、お持ちの工具にピッタリの再研磨方法をご提案することが可能です。

ですので、エンドミルだけでなく様々な工具を再研磨可能ですので、刃物の切れ味で困っているのであれば、ぜひ一度ご相談くださいね。

 

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