【プロの技で最高の切れ味】ドリルの再研磨を再研磨屋が解説!   
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【プロの技で最高の切れ味】ドリルの再研磨を再研磨屋が解説!

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こんにちは、ドリル・エンドミルなど切削工具の再研磨を行っているツールリメイクです。

ドリルの切れ味が落ちてきたとき、あなたならどうしますか?

お持ちのドリル研磨機で研磨もお手軽でいいですが、新品のときと比べるとどうしても切れ味が落ちてしまうと思います。

研磨について熟知したプロが研磨することで、切れ味が復活しより長持ちします。同じ刃物でも、より長く刃物が使えれば嬉しいですよね?

今回は、再研磨について再研磨のプロ・ツールリメイクが、再研磨方法について詳しく解説していきます。

 

ドリル再研磨の基本は切れ刃の研磨

 

ドリルの再研磨の基本は、切れ刃の再研磨です。

ドリルを再研磨する際には、逃げ面側からの再研磨をすることがほとんど。

すくい面の研磨はせず、逃げ面側から再研磨していき、シンニング加工などを施したりといった加工をしていきます。

 

刃先の欠けなどがある場合は切断する

 

再研磨をする際に、最初に確認するのが、刃先に欠けなどが無いかをチェックします。

刃先に欠けなどが無いものは「正常磨耗」と呼ばれ、刃先が磨耗して刃のエッジが丸まった状態を指します。

「正常磨耗」の場合は、軽く刃先の再研磨を行うだけで問題ありません。

一方で、刃先に欠けなどがあるものは「異常摩耗」と呼ばれ、刃先を研磨するだけでは、欠けた部分を補修することができません。

ですので、まず欠けた部分を切断して除去したあとに、新たに刃を作るといった工程が必要になります。

 

粗研削と仕上げ研削

 

荒研削

異常摩耗などによって、先端角形状を再生する場合は、大まかに形状を形成するために粗研削が必要になります。

この粗研削は手作業で行う場合もあれば、円筒研削盤などを使用する場合も。

いずれにせよ、仕上げ砥石だけでは加工に時間がかかってしまうため、荒砥石で大まかに形を作り出します。

 

仕上げ研磨

荒砥石での研削が終われば、万能工具研削盤や、ドリル研削盤などを用いて仕上げ研削をしていきます。

万能工具研削盤やドリル研削盤は、カップ型の砥石を使用して、刃物の形状に合わせて形状を変えたり、砥石を当てる角度を変えることが可能です。

荒研削とは違い、仕上げに関しては機械を使って行うのが一般的です。

 

先端の再研磨は2種類

 

ドリルを再研磨する際に、先端の形状は2種類存在します。

こちらも用途によって使い分けをしたほうがいいので、説明していきます。

 

円錐刃

【円錐刃画像】

円錐刃は逃げ面が円錐状になっていて、面が曲面になっています。

こちらの円錐刃は、ボール盤などでの加工の際に安定すると言われています。

そのため、手動送りでボール盤を使った穴あけに向いていますので、ボール盤を使った作業に使うドリルはこちらの、円錐刃が向いているでしょう。

 

平面2段刃

続いてこちらの平面2段刃は、円錐刃と違って2段の逃げ面で構成されています。

こちらの特徴は、チゼルエッジが短くなることと、加工精度が高くなるという点です。

そのため、マシニングやフライスで使用するような場合は、こちらの平面2段刃を使用したほうがいいでしょう。

 

シンニング加工

 

仕上げの研削だけで再研磨の加工は終わりではありません。

逃げ面だけの刃付けだけでは、チゼルエッジが長く、最適な先端形状になっていません。

そのため、チゼルエッジを短くすることができるシンニング加工を施します。

 

シンニング加工を施すと、切削時の抵抗が下がったり、加工精度が上がったりとメリットが大きいです。

シンニング加工には種類があり、それぞれで特性が変わってきます。

X型やN型は深穴加工に最適。

XR型は切れ刃の鋭さには劣りますが、刃先の強度が高いため、ステンレスなどの粘りがあり硬い金属などにむいています。

S型は非鉄金属や鋳鉄などの比較的柔らかい金属への加工に最適です。

 

【シンニング加工表画像】

 

再研磨の設備

再研磨に使用される工具を紹介していきます。

 

円筒研削盤

円筒研削盤は、工具と砥石の両方を回転させて、研削していく機械です。

ドリルの再研磨では、荒研削に使用されます。

高精度な加工が可能なため、車のエンジンなど、高精度な部品の仕上げによく使用されます。

 

ドリル研削盤と万能工具研削盤

 

【ドリル研削盤画像】

【万能工具研削盤画像】

 

ドリル研削盤・万能工具研削盤は、円筒研削盤とは違い、工具のみを回転させて加工することもできる機械です。

あとで紹介するカップ型の砥石を回転させて、刃先を仕上げていきます。

工具を保持するホルダーやドリルを保持するホルダーに多数の軸があり、固定することが可能。

そのため、一定の角度を保ちながら、ドリルの先端を研削することが可能というわけです。

 

カップ型砥石

カップ型砥石は、ドリル研削盤や万能工具研削盤に取り付け、ドリルの先端を研磨します。

先端の研磨する部分によって砥石の角度を変え、内側や外側など様々な部分を使って、ドリルの細かい部分を仕上げていきます。

 

最適な再研磨方法をご提案

 

ドリルの再研磨の方法についてご紹介してきました。

今回は、基本についてご紹介しましたが、再研磨の方法にはまだまだ細かいノウハウや技法が存在します。

ツールリメイクでは、お使いの刃物の用途に合わせて、最適な再研磨の方法や、刃の付け方を提案することも可能です。

再研磨の際に、お困りのことがあればぜひ相談してくださいね。

 

ツールリメイクではドリルの再研磨はもちろんのこと、ドリルのレンタルサービスも行っております。

詳しくは、下記の「現場を変える、切削工具レンタルサービス。」をご覧ください。

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現場を変える、切削工具レンタルサービス。

ツールリメイクでは、これまで切削工具を使う現場で起こっていた「ちょっとだけ、すぐに使いたい!」という課題を解決すべく、切削工具のレンタルサービス「カシコ」を開始致しました。「カシコ」という名前は「貸し工具」と「賢い」に由来し、成果を上げている数多くの現場で使用され始めております。

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