今使っているドリルに最適な切削油は?   
切削工具

今使っているドリルに最適な切削油は?

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切削油

こんにちは、ドリル・エンドミルなど切削工具の再研磨を行っているツールリメイクです。

ドリルで穴あけ加工をするときに切削油を使っていますか?

もし、切削油を使っていないのであれば、切削油を使うことを検討したほうがいいでしょう。

切削油をつかっているのであれば、それが適切な切削油なのかどうかをしっかり理解しておくとより良いドリル加工をすることができます。

 

切削油の種類について理解しておけば、同じドリルでの穴あけ加工でもより精度のいいきれいな穴あけ加工をすることが可能です。

今回は、ドリルでの加工に適した切削油について詳しく解説していきましょう。

 

穴あけ作業に切削油はなぜ必要?

ドリルでの穴あけ加工時には、なぜ切削加工が必要なのでしょうか?

それは、ドリルでの穴あけ加工の際に発生する熱を抑えたり、切り屑の排出を促すために必要だからです。

 

切削油を全く使わずに穴あけ加工をしてしまうと、すぐにドリルの先端と被削材に、摩擦や変形により発生した熱が溜まっていきます。

そして、その熱はどんどんと蓄積されて、いずれドリルが柔らかくなってしまう温度に達してしまい、ドリルの先端の刃が切れなくなってしまうのです。

 

また、切り屑もドリルの螺旋状の溝の間から排出されるものですが、切削油が供給されていないと溝の中で切り屑が詰まってしまうことがよくあります。

切り屑が詰まってしまうと、穴の精度が悪くなったり、工具の寿命が短くなってしまったりも。

 

これらの要因から、切削油を供給することが重要とされています。

特に、熱の問題に関しては切削油を供給しないとすぐに刃先が鈍ってしまいますので、穴あけには冷却するための切削油がほとんどの場合で必須となっています。

 

被削材の材質や加工方法によって適した切削油は変わってくる

 

切削用の油には種類があり、材料や加工の方法によって適切な油は変わってきます。

ボール盤などで加工する場合は、刃先への油の供給は筆やスプレータイプのものを使って供給するのが一般的ですが、マシニングやフライスなどは、クーラントホースを使って自動供給するのが一般的です。

 

これらの要因によって、当然切削油も変わってきますが、被削材によっても適切な切削油は変わってきます。

特にステンレスのような、硬くて粘りのあるような金属の場合は、切削油を適したものに変更することで、全く加工性が変わってくることがあります。

 

材質によっては、切削油を供給すると切り屑が粘っこくなってしまい、切削油を供給しない方が条件がいいというような場合もあるので、後ほど紹介する対応表を参考にするといいでしょう。

 

切削油の種類

切削油には大きく分けて2つの種類があります。

その2種類の中にもいくつかの種類に分類されていますのでそれらについて解説していきましょう。

 

不水溶性切削油剤

水に溶けない切削油のことで、潤滑性に優れています。

引火の可能性があるので、取扱いには注意が必要です。

 

種別 詳細
油性型 N1種 鉱油と脂肪油でできたもので、極圧添加剤を含まない
不活性極圧形 N2種 N1種に極圧添加剤を添加したもので(銅板腐食が150℃で2未満のもの)
不活性極圧形 N3種 N1種に極圧添加剤を添加したもので(銅板腐食が100℃で2以下150°で2以上のもの)
活性極圧型 N4種 N1種に硫黄系の極圧添加剤を添加したもの(銅板腐食が100℃で3以上のもの)

 

水溶性切削油剤

水溶性切削油は水に溶けるため、使用の前に原液を希釈して使用します。

冷却性能に優れており、高温になりやすい加工で有効です。

 

種別 詳細
エマルション A1種 鉱油と脂肪酸、水に溶けない界面活性剤で構成される。水に溶けると乳白色になる。
ソリューブル A2種 水に溶ける界面活性剤と水に溶けない鉱油や脂肪酸で構成される。

水に溶けると半透明や透明になる。

ソリューション A3種 水に溶ける成分で構成され、水に溶けると透明になるもの。

 

機械加工でのドリル加工の切削油対応表

切削油の種別についてわかったところで、被削材に対して適切な切削油の種類を見ていきましょう。

この切削油でないと加工できないというというものではありません。

あくまでも最適というものになりますので、加工時の条件を最適化する際の参考にしてください。

 

被削材
軟鉄 水溶性切削油、不水溶性油N3種、N4種
水溶性切削油、不水溶性油N4種
鋳鉄 使用しない
黄銅 水溶性切削油、もしくは使用しない
青銅 使用しない
アルミ 水溶性切削油

 

ボール盤での加工に適した切削油

 

ボール盤などでの加工であれば、それほど切削油の種類に神経質になる必要はありませんが、タッピング用の油などがよく使用されます。

また、ステンレスなどであれば専用のスプレータイプのものなどが販売されているので、加工性が悪いと感じたら使用してみるのがいいでしょう。

 

良質な加工は切削油の供給が不可欠

 

鉄などを切削する場合は、一般的には切削油が不可欠です。

しっかりと切削油を供給して、冷却性と潤滑性を高めてあげることで、高効率かつ美しい加工ができます。

今回ご紹介した最適な切削油をぜひ試してみてください。

 

ツールリメイクでは、再研磨を専門にしており、お持ちの工具にピッタリの再研磨方法をご提案することが可能です。

ですので、ドリルだけでなく様々な工具を再研磨可能ですので、刃物の切れ味で困っているのであれば、ぜひ一度ご相談くださいね。

 

ツールリメイクでは切削工具の再研磨はもちろんのこと、切削工具のレンタルサービスも行っております。

詳しくは、下記の「現場を変える、切削工具レンタルサービス。」をご覧ください。

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現場を変える、切削工具レンタルサービス。

ツールリメイクでは、これまで切削工具を使う現場で起こっていた「ちょっとだけ、すぐに使いたい!」という課題を解決すべく、切削工具のレンタルサービス「カシコ」を開始致しました。「カシコ」という名前は「貸し工具」と「賢い」に由来し、成果を上げている数多くの現場で使用され始めております。

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