シンニングとは?シンニングの使い分けで加工効率UP!   
切削工具

シンニングとは?シンニングの使い分けで加工効率UP!

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ドリル

こんにちは、ドリル・エンドミルなど切削工具の再研磨を行っているツールリメイクです。

ドリルの先端加工の一つであるシンニング加工というものをご存知でしょうか?

シンニング加工は施すと、加工の際の切削抵抗を減らしたり、穴位置精度を高めることができる、とても優秀な加工なんです。

 

「シンニング加工ってどんなふうに加工するの?」

「シンニング加工を施すと具体的にどんな効果が得られるの?」

「シンニング加工って種類があったりするの?」

 

というような疑問をお持ちの方に向けて解説していきます。

この記事を読むことで、シンニング加工の重要性とシンニング加工の主な効果を理解することが可能です。

再研磨を依頼するときにも役に立ちますので、ぜひ読んでみてくださいね。

 

シンニング加工って一体なにもの?

 

ドリルの先端には先端角がついていて、刃の内側がすくい面となっていて、外側が逃げ面と鳴っています。

ドリルの左右の逃げ面が交わる部分には、チゼルエッジと呼ばれるエッジが必ずできるものです。

【チゼルエッジ画像】

チゼルエッジは、ドリルでの穴あけ加工をする際に、必ず最初に被削材に接触する箇所にもかかわらず、切削の能力がありません。

そのため、ドリルでの穴あけ加工の際に発生するスラスト抵抗(ドリルの軸方法の抵抗のこと)の半分ほどをチゼルエッジが持っていると言われています。

シンニング加工は、そんなチゼルエッジの長さをできる限り小さくすることを主目的とした加工です。

【シンニング加工写真】

シンニング加工を施すと図のようにチゼルエッジを短くすることができ、刃の食い付きがよくなります。

 

シンニング加工を施すと得られるメリット

 

シンニング加工を施すことにより得られるメリットは3つ存在しています。

順番に見ていきましょう。

 

スラスト方向の切削抵抗を減らせる

シンニング加工を施すと、ドリル先端のチゼルエッジを短くすることができるため、スラスト方向の切削抵抗を減らすことが可能です。

切削抵抗が減ることにより、ドリルの軸に掛かる負担を減らせるので、より軽い力でも加工が可能になります。

 

切り屑の排出性能が向上する

シンニング加工による効果は、切り屑の排出性能にも影響してきます。

シンニング加工を施していない場合と比べると、チゼルエッジを削っている分、先端部分のすくい面の面積を広くできるので、切り屑を排出できる部分を大きくとることが可能。

そのため、切り屑が安定的に排出されるようになり、切り屑の排出性能が大きく向上します。

 

工具寿命が向上する

上記の2つの要因も影響して、ドリルに掛かる負荷が低減。その結果、工具の寿命が向上します。

シンニング加工を施していないと、切削負荷や切り屑の排出性の悪さなどが影響して、工具の寿命が短くなってしまいます。

ですが、それらの二つの要因を、シンニング加工を施すことによって解決できるので、結果的に工具の寿命が向上します。

 

シンニング加工には種類がある

シンニング加工には種類があり、それぞれ効果と適した用途が変わってきます。

用途によってシンニング形状を変更することで、より効率のいい加工をすることができますので、詳しく紹介していきましょう。

 

【シンニング加工種別画像】

 

X型

X型は、心厚が大きいドリルに用いられることが多く、スラスト荷重を大きく減らすことが可能で、食い付きが良くなります。

こちらは深穴加工によく用いられています。

 

X-R型

X-R型はX型に比べて食い付きは劣りますが刃先の強度が高いため、ステンレスなどの粘り気のある金属などによく用いられます。

 

S型

S型は研削が簡単にできるため、広く活用されています。

最も一般的なシンニング加工です。

 

N型

N型は心厚が大きいドリルに用いられ、チゼルエッジ付近の切り屑ポケットが大きくなるため、排出性に優れています。

そのため、深穴加工によく使用されます。

 

シンニング加工の方法

 

シンニング加工は細かい加工になるため、手作業での加工は習熟が必要ですが、手作業でも加工は可能です。

多くの場合はS型のシンニング加工になりますが、卓上グラインダの砥石の角部分を利用して加工することができます。

また、市販のドリル研磨機にもシンニング加工を施す機能がついているものもあります。

ですが、切れ味の良いバランスの取れたドリルを求めるのであれば、再研磨のプロに任せるのが最もいい選択でしょう。

 

再研磨時にシンニングの形状は調整可能

市販のドリル研磨機や、手研磨でのシンニング加工の精度や形状には限界があります。

ツールリメイクでは、お手持ちのドリルの再研磨時に用途に合ったシンニング形状を施すことも可能です。

 

適切なシンニング加工を施すことにより、工具の長寿命化や加工時間の短縮など様々なメリットが出てきます。

 

お手持ちのドリルの切れ味に不満がでたり、市販のドリル研磨機ではイマイチというように思われたら、ぜひ一度ツールリメイクにご相談ください。

今までよりも、格段に切れ味のいいドリルに生まれ変わらせてみせます。

 

ツールリメイクではドリルの再研磨はもちろんのこと、ドリルのレンタルサービスも行っております。

詳しくは、下記の「現場を変える、切削工具レンタルサービス。」をご覧ください。

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現場を変える、切削工具レンタルサービス。

ツールリメイクでは、これまで切削工具を使う現場で起こっていた「ちょっとだけ、すぐに使いたい!」という課題を解決すべく、切削工具のレンタルサービス「カシコ」を開始致しました。「カシコ」という名前は「貸し工具」と「賢い」に由来し、成果を上げている数多くの現場で使用され始めております。

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