下穴って?ネジ穴を開ける手順を解説【下穴表付き】   
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下穴って?ネジ穴を開ける手順を解説【下穴表付き】

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ネジ穴

こんにちは、ドリル・エンドミルなど切削工具の再研磨を行っているツールリメイクです。

タップ加工には下穴が必要なのはご存知でしょうか?

すでに、タップ加工をしたことがある人には当たり前かもしれませんが、金属加工をはじめたばかりの方やこれからはじめようと思っている方は、下穴が必要ということを知らない方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、タップに必要な下穴加工に焦点を当てて解説していきます。

 

タップだけではねじ穴は加工できない

タップだけではねじ穴は加工できません。

なぜなら、タップは穴をあける構造になっていないからです。

そのため、先に穴があいた状態で加工する必要があります。

タップ加工の前には下穴が必要

タップの加工に穴をあける必要がありますが、どんな穴でもいいというわけではありません。

タップの呼び径(太さ)にあった下穴をあける必要があります。

タップの下穴径が小さすぎると、タップの加工中にタップが折れてしまいます。

かといって、タップの下穴径が大きすぎると、ねじを入れた時にしっかりととまってくれないというようなことが起こります。

ですので、加工するタップの呼び径に対して、適切な下穴を開ける必要があります。

 

タップの下穴表

タップにはミリねじとインチねじ(ユニファイ)の規格があります。

それぞれの呼び径に対する下穴表が下記の通りです。

ただし下記の表は切削タップのものになります。転造タップの場合は下穴径が違いますので注意してください。

 

ミリねじ(並目)下穴表

ねじの呼び ピッチ ドリル径
M1 0.25 0.75
M1.1 0.25 0.85
M1.2 0.25 0.95
M1.4 0.3 1.1
M1.6 0.35 1.25
M1.8 0.35 1.45
M2 0.4 1.6
M2.2 0.45 1.75
M2.5 0.45 2.1
M3 0.5 2.5
M3.5 0.6 2.9
M4 0.7 3.3
M4.5 0.75 3.8
M5 0.8 4.2
M6 1 5
M7 1 6
M8 1.25 6.8
M9 1.25 7.8
M10 1.5 8.5
M11 1.5 9.5
M12 1.75 10.3
M14 2 12
M16 2 14
M18 2.5 15.5
M20 2.5 17.5
M22 2.5 19.5
M24 3 21
M27 3 24
M30 3.5 26.5
M33 3.5 29.5
M36 4 32
M39 4 35
M42 4.5 37.5
M45 4.5 40.5
M48 5 43

 

 

 

ミリねじ(並目)下穴表

ねじの呼び ピッチ ドリル径
M2.5 0.35 2.2
M3 0.35 2.7
M3.5 0.35 3.2
M4 0.5 3.5
M4.5 0.5 4
M5 0.5 4.5
M5.5 0.5 5
M6 0.75 5.3
M7 0.75 6.3
M8 1 7
M8 0.75 7.3
M9 1 8
M9 0.75 8.3
M10 1.25 8.8
M10 1 9
M10 0.75 9.3
M11 1 10
M11 0.75 10.3
M12 1.5 10.5
M12 1.25 10.8
M12 1 11
M14 1.5 12.5
M14 1 13
M15 1.5 13.5
M15 1 14
M16 1.5 14.5
M16 1 15
M17 1.5 15.5
M17 1 16
M18 2 16
M18 1.5 16.5
M18 1 17
M20 2 18
M20 1.5 18.5
M20 1 19
M22 2 20
M22 1.5 20.5
M22 1 21
M24 2 22
M24 1.5 22.5
M24 1 23
M25 2 23
M25 1.5 23.5
M25 1 24
M26 1.5 24.5
M27 2 25
M27 1.5 25.5
M27 1 26
M28 2 26
M28 1.5 26.5
M28 1 27
M30 3 27
M30 2 28
M30 1.5 28.5
M30 1 29
M32 2 30
M32 1.5 30.5
M33 3 30
M33 2 31
M33 1.5 31.5
M35 1.5 33.5
M36 3 33
M36 2 34
M36 1.5 34.5
M38 1.5 36.5
M39 3 36
M39 2 37
M39 1.5 37.5
M40 3 37
M40 2 38
M40 1.5 38.5
M42 4 38
M42 3 39
M42 2 40
M42 1.5 40.5
M45 4 41
M45 3 42
M45 2 43
M45 1.5 43.5
M48 4 44
M48 3 45
M48 2 46
M48 1.5 46.5
M50 3 47
M50 2 48
M50 1.5 48.5

 

ユニファイねじ(並目)(UNC)下穴表

ねじの呼び ドリル径
No.1-64UNC 1.55
No.2-56UNC 1.8
No.3-48UNC 2.1
No.4-40UNC 2.3
No.5-40UNC 2.6
No.6-32UNC 2.8
No.8-32UNC 3.4
No.10-24UNC 3.9
No.12-24UNC 4.5
1/4-20UNC 5.1
5/16-18UNC 6.6
3/8-16UNC 8
7/16-14UNC 9.4
1/2-13UNC 10.8
9/16-12UNC 12.2
5/8-11UNC 13.6
3/4-10UNC 16.5
7/8-9UNC 19.5
1-8UNC 22.2
1-1/8-7UNC 25
1-1/4-7UNC 28.2
1-3/8-6UNC 30.8
1-1/2-6UNC 34
1-3/4-5UNC 39.5
2-4-1/2UNC 45.2

 

ユニファイねじ(細目)(UNF)下穴表

ねじの呼び ドリル径
No.0-80UNF 1.25
No.1-72UNF 1.55
No.2-64UNF 1.85
No.3-56UNF 2.1
No.4-48UNF 2.4
No.5-44UNF 2.7
No.6-40UNF 2.9
No.8-36UNF 3.5
No.10-32UNF 4.1
No.12-28UNF 4.6
1/4-28UNF 5.5
5/16-24UNF 6.9
3/8-24UNF 8.5
7/16-20UNF 9.9
1/2-20UNF 11.5
9/16-18UNF 12.9
5/8-18UNF 14.5
3/4-16UNF 17.5
7/8-14UNF 20.5
1-12UNF 23.2
1-1/8-12UNF 26.5
1-1/4-12UNF 29.5
1-3/8-12UNF 32.8
1-1/2-12UNF 36

 

ウィットねじ(並目)下穴表

ねじの呼び ドリル径
W1/8 2.6
W3/16 3.7
W1/4 5.1
W5/16 6.6
W3/8 8.0
W7/16 9.4
W1/2 10.7
W9/16 12.3
W5/8 13.7
W3/4 16.7
W7/8 19.5
W1 22.4
W1-1/8 25.0
W1-1/4 28.3
W1-3/8 30.5
W1-1/2 33.8
W1-5/8 36.0
W1-3/4 39.2
W1-7/8 41.8
W2 45

 

ミリねじ(並目)インサート用下穴表

ねじの呼び ピッチ ドリル径
M2.5 0.45 2.6
M2.6 0.45 2.7
M3 0.5 3.1
M4 0.7 4.2
M5 0.8 5.2
M6 1 6.3
M8 1.25 8.4
M10 1.5 10.5
M12 1.75 12.5
M14 2 14.5
M16 2 16.5
M18 2.5 19.0
M20 2.5 21.0
M22 2.5 23.0
M24 3 25.0

 

ミリねじ(細目)インサート用下穴表

ねじの呼び ピッチ ドリル径
M10 1 10.3
M10 1.25 10.4
M12 1.25 12.5
M12 1.5 12.5
M14 1.5 14.5
M16 1.5 16.5
M18 1.5 18.5
M20 1.5 20.5
M20 2 20.5
M22 1.5 22.5
M24 1.5 24.5
M24 2 24.5
M30 1.5 30.5

 

ユニファイねじ(並目)(UNC)インサート用下穴表

ねじの呼び ドリル径
No.2-56UNC 2.3
No.3-48UNC 2.7
No.4-40UNC 3.0
No.5-40UNC 3.3
No.6-32UNC 3.7
No.8-32UNC 4.4
No.10-24UNC 5.1
No.12-24UNC 5.7
1/4-20UNC 6.7
5/16-18UNC 8.4
3/8-16UNC 10.0
7/16-14UNC 11.5
1/2-13UNC 13.1
9/16-12UNC 14.7

 

ユニファイねじ(細目)(UNF)インサート用下穴表

ねじの呼び ドリル径
No.4-48UNF 3.0
No.6-40UNF 3.7
No.8-36UNF 4.4
No.10-32UNF 5.0
1/4-28UNF 6.6
5/16-24UNF 8.2
3/8-24UNF 9.8
7/16-20UNF 11.5
1/2-20UNF 13.1
9/16-18UNF 14.7
5/8-18UNF 16.3
3/4-16UNF 19.5
7/8-14UNF 22.7
1-12UNF 26.0

 

タップ加工の手順

 

手加工の場合

・下穴をあける

まずは下穴をあけます。

この時位置がずれないように、センターポンチやセンタードリルでしっかりと位置決めをして行ってください。

手作業で穴あけを行う場合は、必ず材料に対して垂直になるように作業してください。

下穴径は先程紹介した下穴表を参考にしてあけるように。

 

・タップをタップハンドルに取り付ける

タップハンドルにタップを取り付けます。

ハンドタップを利用する場合は1番タップを取り付けましょう。

タップハンドルがタップの大きさにあっていないと、しっかりとホールドできないので、適切なタップハンドルを使用してください。

 

・タップでねじを切る

穴とタップにタップ用油をぬり、タップを材料に対して垂直になるように調整して、下穴にねじ込んでいきます。

ある程度ねじ込むとタップが材料に食い込んで安定しますが、油断せずに垂直になるようにコントロールしながらねじ込んでいきましょう。

油は時々塗るようにしてください。油が切れるときれいなねじを切ることができませんので、十分に油をあげる必要があります。

ねじ込むタップハンドルに抵抗感がなくなったら、2番タップに切り替えて、最終的には3番タップで抵抗感がなくなるまでねじ込みましょう。

3番タップで奥までねじ込めばねじ切り完了です。

 

機械加工の場合

 

1.下穴を開ける

手加工同様、下穴をあけます。

 

2.タップを機械に取り付ける

 

タップを機械に取り付けます。

使用している機械により異なりますが、3爪チャックであればチャックキーを使えば簡単に着脱することができます。

このとき、軸にブレがないように、しっかりと取り付けてください。

締め方がゆるいと、加工中にタップがチャックから外れてしまう可能性がありますので、しっかり取り付けましょう。

 

3.タップのピッチに合わせて加工条件を調整する

 

タップには呼び径ごとに適正なピッチが存在します。

ですので、呼び径にあわせてギア比を調整する必要があり、M4の場合はピッチが0.7になっているのでギア比を0.7のものに交換する必要があります。

ギアの交換方法はお使いの機械の説明書に従って行ってください。

 

4.タップを下穴に通す

 

タップを下穴に通します。

このときタップ用油を刃物に筆などでしっかり塗ってください。

手加工とは違い、加工のスピードが早いため温度が上がりやすくなり、油切れは刃物が焼け付く原因となります。

手加工とは違い、タップを一度通せば加工完了です。

 

タップの再研磨のタイミング

 

タップ加工を行っていると、段々と切れ味が悪くなってきます。

ツールリメイクではタップの再研磨が可能です。

お使いの刃物に合わせて最適な再研磨の方法を提案させていただきます。

タップの再研磨が必要な時期の見分け方は下記の通りです。

 

①工具が損傷したとき

②加工後のねじの寸法精度が不合格になったとき

③加工後のねじの仕上面が悪くなったとき

④切削抵抗が大きくなったとき

⑤切削時のキシミ音が発生したとき

⑥切屑の形状が変化してきたとき

 

 

 

ツールリメイクではドリルやタップの再研磨はもちろんのこと、切削工具のレンタルサービスも行っております。

詳しくは、下記の「現場を変える、切削工具レンタルサービス。」をご覧ください。

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現場を変える、切削工具レンタルサービス。

ツールリメイクでは、これまで切削工具を使う現場で起こっていた「ちょっとだけ、すぐに使いたい!」という課題を解決すべく、切削工具のレンタルサービス「カシコ」を開始致しました。「カシコ」という名前は「貸し工具」と「賢い」に由来し、成果を上げている数多くの現場で使用され始めております。

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