切削工具再研磨・特殊工具を使う職人数珠つなぎvol.1   
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切削工具再研磨・特殊工具を使う職人数珠つなぎvol.1

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和歌山市の東に位置する岩出市。大阪市内から車で1時間ほど走った場所に位置する英和工機製作所さん。堀内人司社長と現場リーダーの高尾広樹さんにお話を伺った。

創業は昭和41年、創業者である藤本英夫氏がJR和歌山駅近くにトタン葺きのガレージからスタートしたそうだ。社名の由来は名前の「英」と和歌山の「和」を組み合わせたもの。4年前に堀内さんが3代目としてその座を引き継いだ。
来年で創業50周年。多品種かつ単品の部品加工が得意で、その90%がステンレス部品だという。大手の食品機器メーカーや薬品包装機械メーカーと直接取引があり、多種多様な仕様に対して高い技術力で対応している。さすがにリーマンショックの頃は厳しい状況に陥ったという。当時をふり返り、「あの時、ベテランの職人さんが会社存続の為に身を引いてくれてね…」と堀内社長は今も辛いという過去の思いを話してくれた。

また、都会の最先端工場に比べると設備面で遅れていることは認めるが、こんな田舎でもいい人材に恵まれたからこそ今があると仰っていた。そんな人材の筆頭が筋肉ムキムキの高尾さん。堀内社長曰く「こいつはセンスがある」と。

高尾さんは現在41歳。同社一筋のバリバリの職人さんだ。汎用フライスでは誰にも負けないという自負がある。見えない加工ワークの裏側までイメージしながら削ると言う姿は職人そのもの。量産の方が楽ではないかとお聞きしたところ、「単品の方が集中できるし、いかに短時間で高精度で綺麗なモノづくりができるかを念頭に置き作業をしている。単に時間内だけ働くなんて考えていない。また、独立してもやっていけるよう常に向上心を持って仕事に取り組んでいる」と、社長には内緒という前置きの後、笑って仰っていた。繊細な指先の感覚がものを言う世界なので、外見からは想像しにくいが、日々その感覚を磨いておられる。そして、仕事が終わってからもうひとつの顔が登場する。それは友人から譲り受けたトレーニングマシンをガレージに詰め込んだ「俺のジム」というボディビルジムを主催。知り合いにも指導しており、高尾さん自身も大会出場を目指してハードなトレーニングと減量の真最中とのことだった。

かたや堀内社長は、合唱が趣味で年末の「第九」合唱にこの30年、毎年参加されているそうです。また今年の和歌山国体でも歌われるとのこと。実は従業員の娘さんが、ビームピストルという射撃競技で全国トップレベルだそうで、国体は勿論将来は東京オリンピックも夢ではないと話されていました。その娘さんへのエールも込めた堀内社長の美声が、和歌山から全国へ響き渡ることを期待しています。

株式会社 英和工機製作所:和歌山県岩出市根来991-1 TEL 0736(62)2835 FAX 0736(62)6509
事業内容:自動化機器、食品機械などのステンレス多品種単品の部品加工

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