切削工具用コーティングを再研磨屋が紹介!   
切削工具

切削工具用コーティングを再研磨屋が紹介!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは、ドリル・エンドミルなど切削工具の再研磨をしているツールリメイクです。

切削加工をするにあたって、工具の種類や形状を選ぶことも大切ですが、ワークにあったコーティングを選ぶことも非常に重要な要素となります。

 

切削工具に使用するコーティングの種類や特徴をみていきましょう。

 

切削工具用コーティングの種類

コーティングというと、フライパンなどで使用されるテフロンコーティングや車に使用されるガラスコーティングなど様々です。これらのコーティングは全て、その目的に合わせてコーティングする素材を選んでいます。切削工具用のコーティングも同様であり、硬い材料を削るためや削った金属が溶着しないようにするためなどそれぞれの目的にあったコーティング材料を選定しているので、加工するワークにあったベストなコーティングを選定しなければなりません。

 

TiNコート

TiNはチタンのコーティングです。金色のコーティングでハイス工具によく見かけるコーティングです。硬度は2000HV程度ですが、一般的な炭素鋼を切削する用途であれば十分なコーティングです。滑り特性、耐熱性に優れており、焼き付き・かじり・ヒートクラックの防止策にもむいています。

 

TiCNコート

TiCNは炭窒化チタンのコーティングです。色はグレー。簡単に言えば、上記のチタンコーティングをパワーアップさせたもので、硬度は2700HVとなります。超硬工具にはあまり使用せず、基本的にはハイス工具専用のコーティングとなります。コーティング費用は高くなりますが、TiNコートでは寿命や工具不足が感じられる場合は、TiCNコートを使用しましょう。

 

TiALNコート

TiALNは窒化チタンアルミのコーティングです。黒色のコーティングであり、少し紫がかっても見えます。硬度2800HV程度。TiNにアルミを加えることで、TiNだけの場合に比べ、耐酸化性や耐熱性を強化されています。高温になっても使用できるので、発熱しやすいワークに向いています。

 

CrNコート

CrNは窒化クロムのコーティングです。銀色のコーティングであり、金属色に近いので見た目で判断するのが少し難しいかもしれません。硬度は1800HVと他のコーテイングに比べ高くはありませんが、摩擦係数が小さく潤滑性に優れています。銅加工の大敵である凝着に大きな威力を発揮するので、銅系の加工=CrNコーティングというように覚えておいて問題ありません。

 

まとめ

コーティングに迷ったら、以下のポイントを抑えておきましょう。

 

ハイス工具・・・TiN

ハイス工具でTiNでは物足りない・・・TICN

超硬工具・・・TiAlN

銅加工・・・CrN

 

こちらの基本を覚えてコーティングを選定してみてくださいね!

 

ツールリメイクでは様々なコーティングに対応

ツールリメイクでは上記で紹介したコーティングだけではなく、ダイヤモンド系や各メーカーが新開発している最新のコーティング類など様々なコーティングに対応しております。どんなコーティングをすれば良いのかわからない場合はツールリメイクまでご相談下さい。

コーティングとその特性

コーティング名 硬さ 摩擦係数 酸化開始 標準膜厚 付着力 耐食性 耐熱性 耐磨耗性 耐溶着性
(Hv) 温度 (μm)
Tin 2000 0.4 500 3
(チタン・コーティング)
TiCN 2700 0.3 400 3
(Vコート)
TiAlN 2800 0.3 800 3
(FXコート)
WDⅠ 3300 0.3 1100 3
(Cr系複合多層)
WXL 3100 0.25 1100 1/3/5選定
(Cr系)
WXS 3500 0.3 1300 3
(Sic含有耐熱強化)
ATH(相当) 3800 0.9 1200 4
(Tisi)
TH 3600 0.9 1100 3
(Tisin/プライムT相当)
AT 3000 0.5 1200 5
(AlCrN)
CrN 1800 0.25 700 3
(クロムナイトライド)
DLC(LUBUC α) 2500 0.1 550 2
(ダイアモンドライクカーボン)
DLC(SUPER HARD) 6000 0.1 550 0.2
(ダイアモンドライクカーボン)
DIA 9000 0.15 600 12(1Ф以下8)
(ダイアモンド)
CS 2800 0.3 1000 5
(CrSiN/プライムC相当)

表面処理

コーティング以外に、ホモ処理や窒化処理といった表面処理があります。また、工具には使用しませんが、他にメッキ処理・アルマイト処理・黒染め・TD処理・テフロン(フッ素)コーティング等があります。

種類 特性 処理目的 用途
ホモ処理(水蒸気処理) Fe3O4の1~3μm酸化被膜で表面を改質、多孔質で切削油剤を保持する、摩擦係数の減少、凝着防止、非鉄金属に不向き 反凝着性向上 汎用ステンレス鋼やSS400・S15Cの軟鉄に向き、アルミニウム等には不向き。
窒化処理 処理層30~50μm・表面硬さ1000~1300HV素地内部へ浸透させ表層を改質 耐摩耗性向上 ねずみ鋳鉄、アルミニウム鋳鉄や熱硬化性樹脂に有効。ホモ処理と組み合わせることも可能

 

切削工具の再研磨はツールリメイクにおまかせ

ツールリメイクでは、再研磨を専門にしており、お持ちの工具にピッタリの再研磨方法をご提案することが可能です。

ですので、エンドミルだけでなく様々な工具を再研磨可能ですので、刃物の切れ味で困っているのであれば、ぜひ一度ご相談くださいね。

 

ツールリメイクではスクエアエンドミルの再研磨はもちろんのこと、ドリルやエンドミルのレンタルサービスも行っております。

詳しくは、下記の「現場を変える、切削工具レンタルサービス。」をご覧ください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

現場を変える、切削工具レンタルサービス。

ツールリメイクでは、これまで切削工具を使う現場で起こっていた「ちょっとだけ、すぐに使いたい!」という課題を解決すべく、切削工具のレンタルサービス「カシコ」を開始致しました。「カシコ」という名前は「貸し工具」と「賢い」に由来し、成果を上げている数多くの現場で使用され始めております。

カシコについてもっと詳しく