こんにちは、ドリル・エンドミルなど切削工具の再研磨をしているツールリメイクです。
プラスチックに繊維を混ぜて強度を強くした強化繊維プラスチックはいたるところで見るようになりました。しかしプラスチックと行っても通常のプラスチックとは強度などにおいて全く違います。
もちろん加工においても通常のプラスチックとは全く違い、使用する側にとっては多くのメリットがあるのですが、加工する側にとってはとてもやっかいな材質といえます。
ガラス繊維の種類と特徴
ガラス繊維と記載しておりますが、正しくはガラス繊維強化プラスチック(GFRP)と呼ばれております。プラスチックに繊維を混ぜて強化したプラスチックは「繊維強化プラスチック」(Fiber Reinforced Plastics)略してFRPと呼びますが、混ぜる繊維によりその特性が代わり、ガラスの他にも炭素繊維を混ぜた炭素繊維強化プラスチック(CFRP)やボロン繊維強化プラスチック(BFRP)などがあります。
ここではガラス繊維強化プラスチックの話をしていきます。
ガラス繊維の特徴
ガラス繊維強化プラスチックはプラスチック単体では得ることのできない、高強度、高靭性を合わせ持ち、さらに軽量であるので、多くの産業で注目される存在となってきました。
特徴は以下の通りです。
・軽い
・電波の透過性が高い
・電気特性に優れている
・耐食性に優れている
使用される産業
・車両関係
・医療関連
・絶縁部品
ガラス繊維強化プラスチックの切削工具選定のポイント
ガラス繊維強化プラスチックを切削する場合は一般的な切削工具だけでは加工が困難な場合がほとんどです。荒どりであれば金属用のエンドミルも使用できますが、仕上げではバリやでラミネーションが発生してしまうので、繊維強化プラスチック専用のエンドミルやルーターを使用しましょう。また非鉄型であるガラス繊維強化プラスチックにはダイヤモンド系のコーティングが使用できますので、DLCなどのコーティングをすることをおススメ致します。
ガラス繊維強化プラスチックの切削加工時のポイント
ガラス繊維強化プラスチックは基本的にドライ加工で行います。繊維強化プラスチック専用の工具はバリやでラミネーションを抑えるため各メーカーによって全く違う特殊になっている場合が多いので切削条件は一概に言えません。各メーカーの推奨値を基準にして自社にあった切削条件を見つけていきましょう。
まとめ
ガラス繊維強化プラスチックの加工についておさらいしておきましょう。
・専用のエンドミル・ルーターを使用する
・ダイヤモンド系のコーティングを使用する
・ドライ加工
こちらの基本を覚えてガラス繊維強化プラスチック加工にチャレンジしてみてくださいね!
切削工具の再研磨はツールリメイクにおまかせ
ツールリメイクでは、再研磨を専門にしており、お持ちの工具にピッタリの再研磨方法をご提案することが可能です。
ですので、エンドミルだけでなく様々な工具を再研磨可能ですので、刃物の切れ味で困っているのであれば、ぜひ一度ご相談くださいね。
ツールリメイクではスクエアエンドミルの再研磨はもちろんのこと、ドリルやエンドミルのレンタルサービスも行っております。
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