ボール盤

加工技術

【初心者必見!】ボール盤で穴あけのポイントを解説!

こんにちは、ドリル・エンドミルなど切削工具の再研磨を行っているツールリメイクです。

ボール盤での穴あけって、簡単なようで難しいですよね。

「穴あけ加工をしていたら途中でドリルが切れなくなってしまった!」

「位置決めがなかなか決まらない!」

といった、ボール盤での悩みをかかえている方に向けて、ボール盤での穴あけ加工の手順を紹介していきます。

 

この記事を読めば、ボール盤での穴あけの手順を一通りマスターすることができますよ。

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ボール盤でキレイに穴を開けるのは練習が必要

 

ボール盤でキレイに穴を開けるのは簡単なようで難しいです。

なぜなら、送りのスピードなどを手で調整する必要があり、その感覚というのは経験値がものをいうからです。

また、切削油も必要なタイミングを見計らって供給する必要があり、切削油が足りないとドリルの刃先が焼け付いてしまいます。

そのため、ボール盤で穴あけ加工をするには練習が必要です。

手加工でするため、精度のいい加工には前段取りもしっかりと行わなければなりません。

そのための順を順番に確認していきましょう。

 

ボール盤での加工に必要な道具

 

ボール盤での加工には下記のようなものが必要です。

事前に準備しておきましょう。

 

ボール盤

今回の加工の要。ドリルを取り付けるためのチャックキーも準備しておきましょう。

 

卓上バイス

ワークを固定するのに必要です。

ワークを素手でもって加工するのは危険なので、必ずバイスで挟むようにしましょう。

 

ドリル

ボール盤のホルダーに適したシャンクのものを購入しましょう。

ボール盤での加工であれば、ハイス素材のものが最適です。

 

ポンチ

位置決めに使用します。

 

ハンマー

ポンチを打つのに使用します。

 

切削油(筆)

切削油と供給するための筆です。

これがないと焼け付いてしまいます。

 

ワーク

穴あけ加工をする材料。

 

保護メガネ

加工時には、ドリルが折れて飛んでくる可能性もあります。

ですので、加工時には必ず着用するようにしましょう。

 

ボール盤での加工の手順

 

穴あけ位置をにポンチを打つ

穴あけを行う位置にポンチをうちましょう。

ポンチを打つことで、ドリルの先端がブレなくなります。

 

ドリルをボール盤に取り付ける

ドリルを先にボール盤へ取り付けておきましょう。

多くのボール盤は、チャックキーを使用してドリルの着脱を行います。

途中で緩まないようにしっかりと取り付けましょう。

 

ボール盤回転速度の調整

回転速度は、加工するドリルの径によって変更する必要があります。

適切な回転速度は、ドリルのメーカーカタログに記載されていることがほとんど。カタログ値を参考するようにしてください。

回転速度はボール盤により調整する部分が異なりますが、多くはボール盤上部にあるプーリーベルトの位置を変更することで調整できます。

調整については機械の説明書に従って行ってください。

回転速度を調整する場合は、必ずコンセントから電源を抜いた状態で行いましょう。

 

テーブルの高さ位置の調整

テーブル高さも調整しておきましょう。

深さのある穴あけ加工の場合、ストロークが足りるかどうかもチェックしておくべきです。

ドリルの先端とワークの距離は、3cmくらいにするのがいいでしょう。

 

ワークをバイスに固定する

テーブル高さを調整したら、ワークをバイスに固定し、左右や前後位置を調整します。

このときにポンチを打った場所とドリルの先端がずれていないかしっかりとチェックしましょう。

 

切削油を塗る

切削油を筆でドリルの先端に塗布しましょう。

切削油が不足していると、刃先が焼け付いてしまいます。

 

ドリルを回転させて送る

ドリルの回転をスタートさせる前に、保護メガネを着用しておきましょう。

そして、いよいよドリルの回転をスタートさせます。

ドリルの回転を確認したら、レバーを持ってドリルを下へ送ります。

ドリルをゆっくりと材料へと押し当て、穴をあけていきます。

あまりにドリルを押し付けるとドリルの回転が止まってしまうので、調整しながら行いましょう。

加工する穴が深い場合は、時々ドリルを上に戻して切削油を塗るようにすると、切削油を切らさずに安定した加工が可能です。

穴をあけ終わったらドリルの回転を止めましょう。

 

ワークを取り外す

切り屑を掃除して、ワークを取り外したら加工完了です。

切り屑でも手を切る可能性があるので、直接手で触らないように気をつけてください。

バリがある場合は、ワークを裏返しに取り付けて、カウンターシンクなどで除去するといいでしょう。

 

ボール盤での加工で怪我をしないために

ボール盤での加工は怪我をする可能性があります。

怪我の多くは切り屑を直接触ってしまったり、ワークを素手でもって加工したりすることが原因です。

ワークはしっかりとバイスへ固定して、切り屑は直接手で触らないようにしましょう。

切り屑を触らなければならないのであれば、革手袋を装着するようにしてください。

安全を最優先して、作業をするよう心がけてくださいね。

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ドリルの再研磨はツールリメイクにおまかせ

ツールリメイクでは、再研磨を専門にしており、お持ちの工具にピッタリの再研磨方法をご提案することが可能です。

ですので、ドリルだけでなく様々な工具を再研磨可能ですので、刃物の切れ味で困っているのであれば、ぜひ一度ご相談くださいね。

 

ツールリメイクではドリルの再研磨はもちろんのこと、ドリルのレンタルサービスも行っております。

詳しくは、下記の「現場を変える、切削工具レンタルサービス。」をご覧ください。

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