タップ

切削工具

タップの寿命は?再研磨の目安を再研磨屋が解説!

こんにちは、ドリル・エンドミルなど切削工具の再研磨を行っているツールリメイクです。

タップを使っていて

「最初は調子が良かったのに切れ味がおちてきた」

「加工していて変な音が出るようになった」

なんてこと経験ありませんか?

それは、タップが摩耗していることが原因かもしれません。

今回は、タップの磨耗しているかどうかの見極め方や、タップの再研磨の目安について紹介したいと思います。

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タップの摩耗が進むと最悪工具を破損する

 

最初にお伝えしておくべきことは、タップの刃先が磨耗が進むと、最悪工具を破損してしまうということです。

刃先が磨耗し切れ味が落ちると、工具に大きな負荷がかかり、工具が耐えられなくなってしまって工具が破損します。

また、破損まで至らなくても、せっかく加工したねじ穴がむしれたり、かすれたりしたような状態になって、ねじやボルトが入らないというようなことが起こってしまうでしょう。

ですので、タップ工具の磨耗度合いは、ねじ穴のクオリティを保つためにも、しっかりと管理する必要があります。

 

タップの再研磨時期の見分け方

 

タップ工具の再研磨の時期の見分け方は、様々です。

再研磨が必要になる時期の見分け方は下記の通り。

 

①工具が損傷したとき

②加工後のねじの寸法精度が不合格になったとき

③加工後のねじの仕上面が悪くなったとき

④切削抵抗が大きくなったとき

⑤切削時のキシミ音が発生したとき

⑥切屑の形状が変化してきたとき

 

これらを知っておけば、磨耗が原因で工具を破損してしまったということは防げるようになるでしょう。

 

①工具が損傷したとき

工具が損傷したときというのは、刃物の先端がかけてしまったり(チッピング)した場合です。

この場合は、程度によっては再研磨での補修が可能です。

損傷の度合いが大きい場合は、再研磨が不可能な場合もあります。

 

②加工後のねじの寸法精度が不合格になったとき

タップ加工後にねじゲージを使って検査を行い、不合格品がでた場合は再研磨のタイミングです。

不合格品がでるというということは、うまく切削ができていないということです。

ですので、不合格品がでたら直ちに使用をやめて、新しい刃物に交換し、使用していたタップは再研磨するのがいいでしょう。

 

③加工後のねじの仕上面が悪くなったとき

ねじゲージでの検査は問題ないが、ねじの仕上げ面がかすれたり、曇っている場合は、要注意です。

この場合も、切削がうまくできていないので磨耗していると考えられます。

切削油の供給が足りていないという場合もあるので、切削油がしっかりと供給されているかも確認しておいたほうがいいでしょう。

切削油に問題がない場合は、刃物の磨耗が原因の可能性が高いです。

寸法精度に問題が出る前に、新しい刃物に交換し、使用していたタップは再研磨するのがいいでしょう。

 

④切削抵抗が大きくなったとき

こちらの場合は機械加工ではなかなか判断が付きません。

手加工でタップ加工をしているときに、タップハンドルを回す力が以前より必要になった場合は、刃先が磨耗し切削能力が低下していると考えられます。

加工後のねじに影響がでる前に、早めの対処をしておいたほうがいいでしょう。

 

⑤切削時のキシミ音が発生したとき

切削時に、「キュルキュル」と音が発生した場合は、刃先が磨耗している可能性が高いです。

切削油の供給が足りていない可能性もあるので、切削油の確認もしておいたほうがいいでしょう。

切削油に問題がなければ、刃先の磨耗の可能性が高いです。

 

⑥切屑の形状が変化してきたとき

最初はきれいにカールを描いていた切屑が、粉っぽくなってきたりしたら刃物が摩耗してきています。

他の要因も併発するようになってきたら、はやめの交換をおすすめします。

 

再研磨の方法

ここからは、再研磨の方法について紹介していきます。

再研磨可能なタップのサイズは、M3以上となっていますので、それ以下のタップは使い捨てとなります。

それでは、タップの種類ごとに再研磨の方法を見ていきましょう。

 

ポイントタップ

ポイントタップの標準的な再研磨の方法は、食付きと斜めのすくい刃部分を再研磨します。

また、再研磨時のセンター出しのために、刃物の両端部にセンター穴が必要となります。

 

スパイラルタップ

スパイラルタップは、らせん形状の溝を再研磨してしまうと、ねじ穴径に影響が出てしまうので、先端の食い付き部しか再研磨しません。

まずは、食い付き部を研磨して、その後適切な食いつき長さに切断します。

再研磨時のセンター出しのために、刃物の両端部にセンター穴が必要です。

ですが、スパイラルタップは再研磨時に切断するため、一度再研磨してしまうと、再度再研磨することができません。

どうしても研磨をしたい場合は、先端のセンター穴を残して(へそ残し)再研磨をすることができますが、へそが出ている分、下穴の奥まで突っ込むことができず、止まり穴への利用は不向きになります。

 

ハンドタップ

ハンドタップの標準的な再研磨の方法は、食付きと溝部分を再研磨します。

また、再研磨時のセンター出しのために、刃物の両端部にセンター穴が必要となります。

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タップの再研磨はツールリメイクにお任せ

 

ここまでタップの再研磨の目安や方法について紹介してきました。

ツールリメイクでは、再研磨を専門にしており、お持ちの工具にピッタリの再研磨方法をご提案することが可能です。

ですので、タップだけでなく様々な工具を再研磨可能ですので、刃物の切れ味で困っているのであれば、ぜひ一度ご相談くださいね。

 

ツールリメイクではタップの再研磨はもちろんのこと、タップのレンタルサービスも行っております。

詳しくは、下記の「現場を変える、切削工具レンタルサービス。」をご覧ください。

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