こんにちは、ドリル・エンドミルなど切削工具の再研磨をしているツールリメイクです。
カタログを見ていてもどのマシニングセンタがうちの現場にあっているのかわからない!
という方も多いのではないでしょうか?
これからマシニングセンタを導入したいと考えている方に向けて、今回はマシニングセンタ選びの基本について紹介していきましょう。
マシニングセンタ選び方のポイントは?
※マシニングセンタ画像
マシニングセンタは種類が多すぎて、はじめてマシニングセンタを選ぶ場合や久しぶりに導入するとなった場合、どれを選んでいいかわからなくなるものです。
しかし、最適なマシニングセンタを選択するのに重要な要素は、実はそれほど多くありません。
根幹となるスペックをチェックしておけば、少し付加機能が異なるだけでそこまで大きな使い勝手の差はないでしょう。
選び方のポイントとなるのは
- 主軸の仕様
- ATCの仕様
- テーブルの大きさ
の3つです。
基本となる3軸のマシニングセンタの選び方について詳しく解説していきましょう。
主軸の仕様
※マシニングセンタ主軸画像
まずはじめに知っておきたいのが主軸の仕様についてです。
主軸の仕様について最も大切なのが、
- 最高回転速度
- 最大トルク
- 主軸径
の3つ。
最高回転速度
小径の刃物を使用する機会が多い場合、最高回転速度が重要になってきます。
なぜなら小径の刃物を使用する場合は、刃物の円周が小さくなるため、より速い回転速度が必要になるからです。
小径刃物の場合は、回転速度が加工速度に直結するといってもいいので、小さなワークを加工する機会が多い場合は高速回転(20,000㎜-1以上)ができるマシニングセンタを選んだほうがいいでしょう。
マシニングセンタのラインナップには多くの場合で、高速回転仕様が存在します。
最大トルク
先程とは反対に、重切削が多い場合は最大トルクを重視するべきです。
大径の刃物を使用する場合、刃物の円周が長くなるため回転数はそれほど必要となりませんが、切削時の抵抗に負けないだけのトルクが必要です。
大径のエンドミルやフライスを使用する機会が多いのであれば、できるだけ高いトルクを持っているマシニングセンタを用いたほうが、加工効率を高められます。
高回転仕様と同じく、多くの場合で高トルク仕様がラインナップされているので、重切削が多い場合は高トルク仕様を選択するといいでしょう。
主軸径
主軸径は、機械の剛性に直結します。
大径の刃物を使用する場合、機械の剛性も備わっていなければ理想的な加工ができません。
機械の主軸径は30mm、40mm、50mmが一般的で、それぞれ30番、40番、50番と呼ばれます。
30番のマシニングセンタでの重切削は剛性が足りず、刃物の性能を最大限に引き出すことができない場合が多くあります。しかし、主軸径が小さいほど機械本体の価格やその他の設備も安く済む傾向にあるので、費用対高価のバランスを見てマシニングセンタを購入するべきです。
また、主軸径が大きいほうが大型の刃物の取り付けもしやすいので、大きな刃物を使用する場合は40番や50番といったマシニングセンタを選択したほうがいいでしょう。
ATCの仕様
ATC(Automatic Tool Changer)は、自動工具交換装置のことを指し、工具の交換速度や工具の収納数に大きく影響します。
ATCの仕様には下記の2つが一般的です。
- タレット式
- マガジン式
タレット式
※タレット式画像
タレット式は、主軸の周りに放射状に工具を取り付けるタイプを指します。
タレット式のメリットは、工具を目で見て判断しやすいという点と工具の交換速度が速いという点です。
タレット式は、工具の収納本数がそこまで多くなく、大きな工具を収納しにくいというデメリットがあります。
このような点から、工具を交換する頻度が多い場合などにタレット式は有効です。
マガジン式
※マガジン式画像
マガジン式は、機械の内部の専用スペースに工具を収納するタイプのことで、チェンジャアームを使用して交換します。
マガジン式のメリットは、大型の工具を収納しやすく、収納できる工具の本数が多いという点です。
マガジン式はタレット式に工具交換の速度こそ劣るものの、大量の工具を収納できるので段取り替えに時間を取られにくいというメリットもあげられます。
工具をたくさん収納しておきたいのであればマガジン式がおすすめです。
テーブルの大きさ
※マシニングセンタテーブル画像
マシニングセンタでは、加工するワークを設置できるだけのテーブルの大きさがなくてはいけません。
テーブルの大きさは主軸径に比例するところがあるので、番手の大きなマシニングセンタのほうが大きなテーブルを備えています。
テーブルの大きさが重要な場合、同じ主軸径であっても大きなテーブルを設置できるオプションもあるため、価格を抑えたいのであればそういったモデルを検討してみるといいでしょう。
まとめ
ここまで紹介してきたマシニングセンタの選び方は、いずれもどのようなワークを加工するかがはっきりしていなければ選択は難しいでしょう。
まずはマシニングセンタを導入する目的がなにかをはっきりさせて、機械を選択すれば最低限のコストでマシニングセンタを導入できるはずです。
どのようなワークを加工する機会が多いのかよく考えてから、マシニングセンタを選ぶようにすれば悩みも少なくなりますよ。
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ですので、ドリルやエンドミルだけでなく様々な工具を再研磨可能ですので、刃物の切れ味で困っているのであれば、ぜひ一度ご相談くださいね。
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