タッピングペースト

加工技術

どの切削油を使えばいいの?タップ加工でベストな切削油を一挙公開

こんにちは、ドリル・エンドミルなど切削工具の再研磨を行っているツールリメイクです。

タップを使う時に、どのような切削油を使用していますか?

切削油にはたくさんの種類があり「どんな製品を選べばいいのかわからない」という風に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は切削油の基本や、タップ加工に最適な切削油について紹介したいと思います。

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タップ加工には切削油が不可欠

 

タップ加工には切削油が不可欠です。

なぜなら、タップ加工は他の切削加工に比べて、複雑な切削を行うからです。

タップ加工をする際に、切削油をつけずに加工を行ってしまうと、切粉が溝からうまく排出されなかったりして、ほんの数回加工するだけでタップが折れるか欠けるかしてしまうでしょう。

ですので、タップ加工には切削油が必要不可欠なのです。

切削油には様々な種類がありますが、タップ加工にはどのような切削油が最適なのかみていきましょう。

 

タップ加工で必要な切削油の機能

 

切削油には一般的に3つの要素を求められます。

それが、下記の3つです。

 

・潤滑性

・冷却性

・抗溶着性

 

これらの中でも、タップ加工に特に必要なのが潤滑性です。

タップ加工は、他の切削加工に比べて、切削速度が遅く切粉の排出が困難なため、潤滑性の高い切削油が求められます。

潤滑性の低い油を使っていると、すぐにねじ切りの面粗度が悪くなってしまったり、タップが傷んでしまう可能性があります。

タップ加工を安定して行いたいのであれば、潤滑性の高い切削油を使う必要があります。

 

切削油の種類は大きく分けて2つ

 

切削油の種類は大きく分けて2つあり、水に溶ける水溶性の切削油と水に溶けない不水溶性の切削油の2種類が存在します。

水溶性切削油と不水溶性切削油の中でも、細かくいくつかの種類に分かれていますが、はじめのうちは大きく分けて2種類存在すると考えておく程度でいいでしょう。

 

JISによる分類は下記の通りです。

 

不水溶性切削油

 

種類 使用例
N1種(油性タイプ) 銅、鋳鉄の切削加工
N2種(活性・不活性極圧タイプ) 一般切削加工に幅広く使用
N3種(活性・不活性極圧タイプ) 難削材の低速加工
N4種(活性・不活性極圧タイプ) 難削材の低速加工

 

不水溶性の切削油で注意する点は、引火の危険性があるということです。

タップ加工での引火の可能性は低いですが、他の切削加工をしている場合は、熱がたまりすぎない加工を心がける必要があります。

N1種は油性タイプと呼ばれ、平均的な性能を持っています。

N2〜N4種は活性・不活性極圧タイプと呼ばれ、潤滑性と抗溶着性が高いです。

 

水溶性切削油

 

種類 使用例
A1種(エマルション) アルミ、銅、鋳鉄、鋼の切削加工
A2種(ソリューブル) アルミ、銅、鋳鉄、鋼の切削加工
A3種(ソリューブル) 鋳鉄の切削加工

 

水溶性切削油は不水溶性のものと比べて、引火の可能性はありません。

水溶性切削油は冷却性に優れており、熱を多く発生するような加工に向きます。

しかし、潤滑性に関しては不水溶性のほうが優れています。

 

タップに望ましいのは不水溶性切削油

 

タップ加工に適しているのは、潤滑性に優れている不水溶性切削油です。

その不水溶性切削油の中でも、潤滑性に優れる、活性・不活性極圧タイプのものが適しています。

そのため、タップをメインに加工をするような場合は、不水溶性切削油の活性・不活性極圧タイプを使用するといいでしょう。

水溶性のものも最近はよく使われるようになってきましたが、タップに適しているかという点では、不水溶性のものにはかないません。

 

タップ加工に適した切削油

 

手加工やタッピング加工の場合

タッピングペーストタッピングペースト

こちらの切削油は常温ではペースト状のため、作業時に飛び散ってしまうというようなことがありません。

タップ加工をほどこしている時に発生する熱で、ペーストが液体になり浸透してくれるので、手加工やタッピング機での加工に最適です。

 

機械加工

機械加工では不水溶性切削油の活性・不活性極圧タイプが適しています。

代表的な3社の不水溶性切削油を紹介します。

 

出光興産

ダフニーマーグプラスシリーズ

型番:MARGPLUS-H

 

日本クエーカーケミカル

ミクロカット

型番:NX-710

 

日本グリース

サンカット

型番:EF-13N 

 

切れ味が悪くなったら再研磨を

 

切削油を適切に使用していると、タップの寿命も伸び、長く使うことができます。

しかし、ずっと使用していると刃先が摩耗して切れ味が悪くなってきます。

そのような場合は、タップの再研磨を行ったほうがよいでしょう。

ツールリメイクでは、タップのメーカーや種類に関わらず再研磨が可能。

お使いの工具に最適な再研磨の方法をご提案することも可能です。

タップの再研磨の時期に関しては、以下のような状態になったらご相談ください。

 

①工具が損傷したとき

②加工後のねじの寸法精度が不合格になったとき

③加工後のねじの仕上面が悪くなったとき

④切削抵抗が大きくなったとき

⑤切削時のキシミ音が発生したとき

⑥切屑の形状が変化してきたとき

ツールリメイクお問い合わせ

加工でお困りの際は切削工具再研磨・製造のツールリメイクまでお問い合わせ頂ければ加工のアドバイスも致します。

ツールリメイクではタップの再研磨はもちろんのこと、タップのレンタルサービスも行っております。

詳しくは、下記の「現場を変える、切削工具レンタルサービス。」をご覧ください。

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