こんにちは、ドリル・エンドミルなど切削工具の再研磨をしているツールリメイクです。
リーマは、機械加工をしていればドリルやエンドミルと同様によく聞く言葉だと思います。
リーマは、エンドミルと形がよく似ているものもあり、見分けがつきにくい場合がありますが、エンドミルとリーマは全く違った加工に使用する工具です。
リーマの使用用途や種類について詳しく解説していきます。
リーマは「穴仕上げ」に使用される
リーマは穴を空けた後の仕上げに使用される工具です。
穴の加工は一般的にドリルで行われます。
金属部品加工の中でも穴加工は最も頻繁に行われる加工ですが、最も重要な加工でもあります。
穴はいろいろな目的にで使用されますが、基本的には寸法公差が存在し、所定の寸法に納めなければなりません。
ドリルで穴を空けた後、その寸法公差に収まっていれば良いですが、実際は面が粗かったり、精度が出ていなかったりします。
そこで登場するのがリーマです。
ドリルで空けた穴にリーマを通すことで穴の精度と穴の側面を綺麗に仕上げます。
リーマ単体では、穴あけをすることができないので、あくまであいている穴に対して使用して下さい。
リーマの種類
リーマの種類をみていきましょう。
ハンドリーマ
ハンドリーマはシャンク部がストレートシャンクになっており、シャンクの先端が四角く切られています。その名の通り、手で使用するリーマであり、その四角く切られた部分にハンドルをつけて、手で回していきます。刃は直刃になっていることが多く、リーマとしてはよく見かける形状です。
マシンリーマ
ハンドリーマは基本的に手で使うリーマですが、マシンリーマは機械で使用されるリーマです。ですので、シャンク部分が機械加工でよく使用されるMTシャンクの形状をしています。45°の食い付きがあり、こちらも刃部は直刃が多いですが、ねじれ刃も存在します。
ブローチリーマ
ブローチリーマは切削抵抗が小さくなるようねじれ刃になっているので、小型の機械でもしっかり精度を保つことができます。直刃ですとどうしても、切粉が刃とワークの間に入り込んで、ワークに傷をつけてしまう場合がありますが、ブローチリーマは切粉を出口方向に押し込みながら加工していきます。ただし、切粉を押し出して行くため貫通穴にしか使用することができません。
テーパリーマ
テーパー穴に使用するリーマであり、テーパーの種類によっても異なる角度のテーパーリーマが存在します。テーパーピン用のテーパ―ピンリーマやモールステーパー用のモールステーパーリーマなど用途に合わせて選定する必要があります。
バニシングドリル
リーマとドリルが一体型となった工具です。それであれば、全てバニシングドリルを使えば良いのではないかと思いますそうではありません。そもそもワークによって加工できる範囲が限られてきますし、やはり仕上げ穴専用のリーマを使った方がより高い精度で穴を仕上げることができます。
リーマを使うタイミング
リーマを使うかどうかは以下のように判断してください。
バカ穴はドリルのみ
穴に公差がないようバカ穴やキリ穴の指示がある場合は、基本的にドリルで穴を空けた後の仕上げ加工は不要なのでリーマ類を使用する必要はありません。
中精度であればバニシングドリル
中精度の穴公差であればバニシングドリルで一発加工でも大丈夫です。もちろんメーカーによって出せる精度が違うので、まずはカタログ値を見て適切な工具を選定しましょう。基本的には、鋳鉄や非鉄系のワーク用のバニシングが多いですが、最近では鋼用のバニシングドリルも販売されています。
高精度にはドリルとリーマ
バニシングドリルではできないワークや精度の場合はやはり、ドリルで穴を空けてからリーマを通す順当な方法を選ぶ必要があります。リーマも各社メーカーが工夫を凝らして精度や形状を開発しているので、加工に合わせて選定しましょう。
リーマの再研磨はツールリメイクにおまかせ
ツールリメイクでは、再研磨を専門にしており、お持ちの工具にピッタリの再研磨方法をご提案することが可能です。
ですので、リーマだけでなく様々な工具を再研磨可能ですので、刃物の切れ味で困っているのであれば、ぜひ一度ご相談くださいね。
ツールリメイクではリーマの再研磨はもちろんのこと、ドリルやエンドミルのレンタルサービスも行っております。
詳しくは、下記の「現場を変える、切削工具レンタルサービス。」をご覧ください。